原油が値上がりしたとはいえ

やっぱり原油を買おう。」から、3ヶ月飛ばしてしまいました。 2009年5月の貿易統計が公表されました。5月は対前年同月比54.5%の値下がりです。 30円台に乗せたとはいえ、昨年の半値以下です。 原油及び粗油」の輸入価格(1リットルあたり円)」
価格(円)上昇率(%)
2007年1月45.310.0
2月41.9-6.7
3月42.5-5.8
4月45.2-0.2
5月49.43.9
6月51.67.4
7月53.78.8
8月54.13.3
9月51.5-2.8
10月55.516.1
11月58.130.6
12月62.946.5
2008年1月63.339.6
2月62.449.0
3月62.747.5
4月63.941.3
5月70.542.8
6月80.656.1
7月88.665.1
8月92.070.1
9月82.259.8
10月67.020.7
11月45.4△21.9
12月32.4△48.5
2009年1月24.7△61.1
2月25.6△59.0
3月26.9△57.1
4月29.5△53.9
5月32.1△54.5
1月から5月までをとってみると、今年(2009年)の輸入量は89,723千キロリットルです。前年の同じ期間には104,377千キロリットル輸入していましたから、14%の減少です。 金額でみると、2兆4,737億円です。前年は6兆7,220億円でしたから、63.2%の減少です。 金額でみた方が減少率が高いのは単価が下がっているからです。64.4円から27.6円に値下がりしています。 仮に、今年も昨年の単価で、輸入していたとしたら、5兆7,782億円かかっていたはずです。3兆3,000億円ほど節約できています。かなり景気を下支えしているはずです。 問題は、輸出国側への影響です。値下がりした上に輸出量まで減ってしまい、ダブルパンチです。輸出国の景気の悪化、輸入の減少は、日本の産油国向けの輸出の減少につながりかねません。 世界全体の生産、所得、雇用を増やすためにはいいことではありません。この際、日本がもっと輸入して産油国を潤し、いざという場合に備えて備蓄しておくべきです。 ここをクリック、お願いします。 人気blogランキング 人気blogランキングでは「社会科学」では43位でした。