自由民主党は社会民主主義政党か?ちょっと体質が違うかもしれない。

自由民主党は社会民主主義政党か?」に、hamachanさんが次のような意見を述べられていますhttp://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-fc7a.html)。

こういう日本とアメリカ(及びイギリス)だけを視野に入れた議論では、ヨーロッパ大陸における大事な政治勢力がすっぽりと抜け落ちてしまうように思います。それはキリスト教民主主義という勢力です。実は、ヨーロッパの保守派というのは、日本の自由民主党とよく似ていて、「強者が栄え、弱者は滅びる」というのには明確に反対で、ある意味大変「ソーシャル」なのです。

サッチャー以後のイギリス保守党のほうが、明確に新自由主義路線をとったという点で、異端児というべきでしょう。その分、ブレアの労働党というのは社会民主主義政党というよりは、大陸のキリスト教民主主義に近いあたりにシフトしたような感じです。コミュニタリアンな面が強く出ているところもそうですし。

まあ、日本の政治学者が自由民主党にあんまり関心を寄せなかったように、ヨーロッパの政治学者もあんまりキリスト教民主勢力に関心を寄せなかった面もあるのでしょうが、そこの所を抜きにすると、ヨーロッパの構図がよく見えなくなるのではないかという感じがしています。

なるほどね。確かに。

実は、昨日エントリーを書きながら、「それでも、多分、自民党は例えばドイツの社会民主党とは体質が違うなぁ。労働組合に対する姿勢に大きな差があるしな。この第3の軸は何と表現すればいいんだろう。」と考えていました。

イギリスの自由党のことも考えていたのですが、キリスト教民主主義は完全に盲点でした。あまり知らないのです。

探求すべきですね。

1 新自由主義とこのヨーロッパ大陸型保守党を分かつものが「ソーシャル」な観点だとすれば、では、ヨーロッパ大陸型保守党とヨーロッパ大陸社会民主党を分かつものは何なのか?

2 それは、自民党ととヨーロッパ大陸社会民主党を分かつものでもあるのか?

3 もし、日本で鼎立状態になったら、何が起こるのか?

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