「国民年金保険料納付率、さらに低下」について
「国民年金保険料納付率、さらに低下」でが、nobuQさんが、こう書かれています。
「そして2007年度の納付率は63.4%。
この数字をどう見るかが重要だと思うが、
企業に勤めている人(正社員、経営者)はほぼ100%の人が「国民年金+厚生年金」に加入しているとする。
年金納付対象者の5割の人が企業などに勤務していると仮定すると (←あくまで仮定です。念のため)
それ以外の、自営業、非正規社員(派遣社員など)、アルバイト、パート、その他無職に相当する人の多くが
国民年金を納付していないことになるのではないかと思う。」
これは誤解です。
ここで取り上げられている国民年金というのは、nobuQさんの言葉をお借りすると「自営業、非正規社員(派遣社員など)、アルバイト、パート、その他無職に相当する人」だけが加入者です。
で、これらの人は大体12か月分収めなければなりません。
ただ、学生の特例で猶予されていたり、所得が低くて免除されている人がいます。こういう人たちの分を除いて払わなければならない月数が計算されています。
一方、支払われた月数も分かります。12か月分全部は払わなかったけれど何か月分かは払ったという場合もあります。これも含めます。
この数字は
払われた月数÷払わなければならない月数×100=63.4(%)
という意味です。
ついででですが、支払期限を過ぎても2年以内なら納付できるので、最終的な納付率が確定するのは2009年度末です。何ポイントかは上がるでしょう。
ちなみに過去の例はこうなっています。
15年度分 期限までに63.4%⇒2年後に67.4%
16年度分 期限までに63.6%⇒2年後に68.2%
17年度分 期限までに67.1%⇒2年後に72.4%
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