世の中、ルービックキューブだらけじゃありませんか。

suanharayさんのエントリー(http://d.hatena.ne.jp/sunaharay/20070909/p1#c1190003065)で引用されている高知県の発言、「国防や外交,医療保険などの制度を除いては,これを地方の権限とした上でどうしても国が責任を持つべきだという国が主張する事業については国にその挙証責任を負わせるようにしなければ,分権は進まないのでは,と思っております。」

を読んで思ったこと。

私が子供の頃、お売り出しがあると福引きがありました。ガラガラとドラムを回転させるとなかから、赤や青、ピンクやグリーンの玉が出てきて、特賞、一等賞、・・・六等賞などが出てきて、景品がもらえます。時に、はずれで何ももらえないこともありましたが。

あの玉は、例外なく一色でした。縞模様の玉などは見たことがありません。

これと全く違うのが、ルービックキューブ。必ず六色。一色だけのルービックキューブなんて、意味がありません。

世の中の問題は、殆どルービックキューブ

多少とも公共性を持つものに、身近なものという性質だけしか持っていないものはあまりありません。交通信号は、極めて身近なことです。でも、サインを地方自治体が自由に決めてしまえば、混乱が起こるのは必死です。東京では赤は止まれのサインで、埼玉ではすすめのサインだったら混乱します。信号はと全国的に統一されています。もっとも、ある時期の大阪では赤は気を付けて進め、黄色は思い切ってつっこめのサインだったという与太話を聞いたことがありますが。

身近なものであり、かつ全国的斉一性が求められるもの、身近でありかつ国全体に影響するものといったように、いろいろな性質を持つものというのはたくさんあります。

それらを、身近な性質を持っているものと、そうでないものに分けることはできます。しかし、身近な性質を持っているものをすべて地方公共団体の仕事にすると、身近なものであり、かつ全国的斉一性が求められるものを、各地方公共団体がバラバラにやることになり問題です。

私も、すべてのものがガラガラの玉のようであれば問題は簡単でいいなぁと思います。議論も簡単に済みます。ハンドルを回せばいいだけですから。でも、世の中の問題は、殆どルービックキューブ。知恵を絞らないと行けません。ルービックキューブをそろえるときのように。

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