ハローワークの市場化テストとインセンティブスキーム その6

ハローワークの市場化テストとインセンティブスキーム その5」まで書き連ねてきて思うことがあります。

あまりイデオロギー的な発想はよくないなということです。

ハローワーク市場化テストとは、つまるところ次の二つの選択に過ぎません。

1 公務員を雇って指揮、命令して仕事をやらせる。

2 民間企業に委託して、仕事をやらせる。

判断の基準は、次の二つです。

どちらが目的を達成することができるか?

どちらの経費が安いか?

別の副作用が発生しないか?

1の場合、公務員には給料を払わなければなりませんし、物件費も必要です。

2の場合、委託費を何に対して支払うかという問題があります。ここをはっきりさせないで議論は始まりません。

また、目標の達成度合いを、把握する経費も計算に入れなければなりません。

あくまで、損得勘定の話です。

やや、寂しく思うのは、第三者にサービスを提供させる場合の適切なインセンティブスキームについて、ミクロ経済学者の発言が見当たらないことです。どこかでされているのを、私が見落としているのかもしれませんが。こういう分野については、経済学の蓄積があるのではないでしょうか?

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