「0で割る」に挑戦
「0で割る」に挑戦。
文科系的に考えます。つまり、計算の意味を考えます。
話を足し算から始めます。
10+10+10+10+10=50
これは、10が5つあると、合わせていくつかな?それは50。そういう意味です。
次ぎにかけ算に進みます。
10×5=50
実は、これも、10が5つあると、いくつかな?それは50。上に書いた足し算と同じ意味です。
こう考えると、かけ算というのは足し算の拡張とも言えます。
そこでいよいよわり算です。わり算はかけ算の逆の計算です。ややこしいのはかけ算からわり算に移るときやり方が二つあることです。
50÷10=5と50÷5=10
50÷10=5
こちらだと10をいくつ集めると50になるのかな?それは5です。こういう計算になります。
50÷5=10
こちらだと、何かを5つ集めると50になります。それはいくつかな?それは10です。意味が少し違いますね。
準備完了。
0÷0の意味を考えましょう。
最初に 50÷10=5 に倣って考えましょう。
0をいくつ集めると0になるのかな?いくつ集めてもゼロになる。答えは何でもいい。∞でもいいし、1でもいい。10,9,8,7,6,5,4,3,2,1どれでもいい。ただし、二つ問題があります。
一つ目。一つの計算に答えがいくつもあっていいの?
二つ目。一つも集めない、つまり0集めるという答えを認めるか、認めないか、それが問題です。ゼロ集めるって一体なんでしょう?これは数学と言うより、哲学の問題かも。あるいは数学=哲学か?
次ぎに 50÷5=10 に倣って考えます。
こちらだと、何かを0集めると0になります。それはいくつかな?それは・・・・。何でしょう。0集めるという概念を認めるかどうか、やっぱりそれが問題です。認めれば、やっぱり何でもいいという答えになります。
これを認めなければ、ゼロで割るということ自体を認めないことになります。そうするとゼロで割るのは禁止ということになります。
でも、10×0は認められています。これは10を0集めるといくつという計算なので、ゼロ集めるという概念を認めているような気がします。
結局、よく分かりません。文科系、敗北。
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