厚生労働省が、始めて大学院生の初任給を発表しました。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/05/kekka1.html
学歴別初任給(円)男女 | 大学院修士 | 大学 | 高専・短大 | 高校 |
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男女計 | 220,400 | 193,900 | 166,600 | 152,900 |
差 | +26,500 | +27,300 | +13,700 | |
男性 | 221,000 | 196,700 | 170,300 | 155,700 |
差 | +24,300 | +26,400 | +14,600 | |
女性 | 216,600 | 189,300 | 164,200 | 148,000 |
差 | +27,400 | +25,100 | +16,200 | |
男女比 | 98.0 | 96.2 | 96.4 | 95.0 |
ちょうど2年間ずつの学業期間の差です。留年をしないとしてですが。
高校を基準に考えると、
高専・短大まで行くための2年間の効果より、そこからさらに2年続けて大学まで行く効果の方が大きいようです。これには男女差がありません。
男性が大学院まで行く効果は、大学へ行く効果よりは小さいのですが、女性の場合は、大学院へ行く効果の方が大きいようです。
男性の初任給を100として、女性の初任給はどれくらいかを見ると、大学院卒は98.0で、大学の96.2に比べて高いと見えます。
こうすると、女性は大学院まで行った方がいいと勧めているように思われるかもしれませんが、そうではありません。
まず、現在の
修士卒で働き口を見つけた人は、多くが理科系だと思われます。大学でも理科系に限れば差は少ない可能性があります。
もう一つは、この数字はあくまで就職できた人の初任給です。大学を出て就職出来る確率と、
修士まで行って就職できる確率を考えなければなりません。
就職後、何年努め続けられるかも考えるべきです。
修士卒は2年は短くなるおそれがあります。
コストも考えるべきです。大学院に払う費用、大学を出て就職していたら得られたであろう給与は、コストとして考えるべきです。
もちろん、大学院まで進んで勉強、研究をしたいか、する能力があるかが第一です。
データは紹介できますが(院生の場合、未だあまりデータがなくて気の毒なのですが。)、決めるのは本人です。
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