引き締めて大丈夫?

9月の貿易収支悪化」でお知らせした9月の貿易収支の続きです。 10月の貿易収支が発表になりました。貿易収支は去年の10月に比べ28.8%減っています。 http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/2005/2005010c.pdf 恒例により、1月から10月までの累計を出してみました。今年は、7兆2,804億6百万円の黒字です。昨年の同じ期間を取ると、10兆2,228億37百万円の黒字でしたから、2兆9,424億31百万円、28.8%の減少です。
貿易収支バランス(百万円、%)
バランス増加額増加率
2000年10,715,775
2001年6,563,711-4,152,064-38.7
2002年9,881,4503,317,73950.5
2003年10,186,327304,8773.1
2004年11,953,3431,767,01617.3
2004年(1-10)10,222,837
2005年(1-10)7,280,406-2,942,431-28.8
今年のバランスは、2001年の6兆円台までは落ちないでしょうが、9兆円は無理なようです。2002年より少ないと言うことです。これを機械受注と比べてみます。
貿易収支バランスと機械受注(内需)(百万円)
バランス増加額機械受注(内需増加額
00年10,715,77517,514,648
01年6,563,711-4,152,06417,087,638-427,010
02年9,881,4503,317,73914,610,188-2,477,450
03年10,186,327304,87715,546,845936,657
04年11,953,3431,767,01615,882,554335,709
04年(*)10222,83712,154,532
05年(*)7,280,406-2,942,43112,361,234206,711
*はバランスは1-10月、機械受注は1-9月です。 設備投資には機械だけではなく建物建設、土地の造成などがありますから設備投資全体で見れば機械受注より大きくなります。 設備投資が増えているとはいえ、貿易収支は悪化しています。2006年1月からは定率減税が半分になり、2007年には残りも廃止が提案されています。金融も引き締めに向かいつつあります。 本当にこんな状況で、財政も金融も同時に引き締めて、雇用は維持できるのでしょうか? 人気blogランキングでは「社会科学」の34位でした。クリックしていただいた方、ありがとうございました。今日も↓クリックをお願いします。 人気blogランキング