「「これからの若者は仕事を見つけられるか?」 続報 その2」について

「これからの若者は仕事を見つけられるか?」 続報 その2」で、「18年3月卒業の高校生(の採用)がかなり回復しそうだ。」と書きました。

厚生労働省が、18年3月卒の高校、中学生への求人、と求職状況を発表しました。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/09/h0909-2.html

高校生への求人は、28.4%増えて18万8千人です。求職者数はやや減って、20万8千人です。

求人数を求職者数で割ると、求職者一人につき何人分の求人があるかが分かります。これを求人倍率というのですが、この値は0.90倍です。一人あたり0.9人分の求人があるわけです。17年3月の卒業生のときは0.69倍でした。かなりの改善です。これからも求人が増える可能性があります。

中学卒業生に対する求人は、8百人で、32.7%増加です。求職者は、3千9百人で、11.1%の減少です。求人倍率は0.22倍です。

高校生の求人倍率を地域別に見ると、こんな風になっています。

京浜地区    2.47倍

東海地区    1.55倍

京阪神地区   1.38倍

北陸地区    1.05倍

ここまでが1倍以上、つまり一人あたり1人分以上の求人がある地域です。

山陽地区    0.96倍

これが全国平均の0.9倍を上回っている地区です。

関東地区    0.85倍

信越地区  0.77倍

近畿地区    0.67倍

四国地区    0.64倍

ここまでが、二人に一人分の求人がある地区です。

北九州地区  0.42倍

山陰地区    0.38倍

東北地区    0.36倍

南九州地区   0.29倍

北海道地区   0.24倍

これらの地区はもっとも厳しい地域です。地域格差はとても大きいのです。

高校生の場合、地元就職の希望者は多いのですが、必ずしも地元で就職をしなければならない訳ではありません。求人の多い地域への異動もあり得ます。

すでに、第一次の応募は終わり、面接、採用も決まりつつあります。一人でも多くの高校生が納得のいく就職、特に就職した後で納得のいく就職ができればと思います。

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