「デカい女の時代？」について

「デカい女の時代？」でシーラカンスさんがテレビに出る女性タレントさんの背が高くなったと指摘されています。

一昔二昔前よりもテレビに出る女性のタレントさんに背の高い人が多くなったのは、次のうちどれによるものでしょう？

１　女性の身長が伸びたので、自然にタレントさんの身長も伸びた。

２　女性の身長はそう伸びているわけではないが、身長があって「かっこいい系」の女性が好まれるようになったから。

３　１，２が同時に起こったから。

「アパレル企業ならともかく、女性の身長を調べるている政府統計ってあるのか？」と考える方は、日本が統計大国であることを知らない方です。調べているのは文部科学省。昭和２３年から平成１６年までの統計がＨＰで公表されています。体重と座高も調べられています。

『学校保健統計調査」です。

これによると、平成１６年の１７歳の女子の身長は、１５７．９センチ。

１０年前の平成１０年では、１５８．１センチ。

２０年前は、１５７．６センチ。

３０年前は、１５６．２センチ。

４０年前は、１５５．７センチ。

５０年前の昭和２９年では、１５３センチ。

意外なことに、ここ１０年はのびていませんし、２０年前から見ても３ミリ伸びただけです。ちなみに現在、５０年前の１５３センチに近いのは、１２歳（中学１年生）の１５２．１センチです。

二昔と比べて女性の身長が伸びているとは言い難いようです。２が正解。

おまけですが、この調査で１７歳の女子の身長の標準偏差も分かります。５．３５センチです。

もし、身長が正規分布していると、１５７．９センチ＋２×５．３５センチ１６８．６センチ以上の身長があるのは、１７歳の女性のうち２．１８％です。１７３．９５センチなら、０．１３％です。身長の高いタレントさんは、希少な存在です。

なお、同じ仮定の下で１７歳女子の三分の二は、１５７．９センチ±５．３５センチ、つまり１５２．６センチから１６３．３センチの間の身長になるはずです。

人気ｂｌogランキングでは「社会科学」の１７位でした。過去最高です。クリックしていただいた方、ありがとうございました。今日も↓クリックをお願いします。