「東電よ、値上げするなら賃下げせよby河野太郎先生」について

東電よ、値上げするなら賃下げせよby河野太郎先生」で、労務屋さんが次のように書いてられる。 全体としてとにかく値上げする以上は労働条件を引き下げろというトーンが非常に強く、まあ河野代議士の東電憎しの心情はわからないではないのですが、しかし国民にとってそれが本当にいいのかどうかはかなり疑問ではないかと思います。 そもそも論から始めますが、まず、企業が賃金を払うのは(、そして、福利厚生施設を提供するのは)、企業活動にとって必要な質と量の労働者を確保するためです。そして、現在、東電について国民が望んでいること、国民の利益は、まず、合理的な価格で(過大な理中を織り込まないで、)当面は確実に電気を供給してくれることです。そして、原子力発電所の問題を確実に対処することです。あれがさらに壊れて、放射性物質が外へ出たりしたらたまりません。 すると、当面は確実に電気を供給し、原子力発電所の問題を確実に対処するために、東電に必要な質と量の労働力を確保させなければなりません。 そのために、必要な賃金はどれだけか、というのがことの本質です。それは原価に織り込まなければならないし、不要なものを織り込んではならない。これは、東電が債務超過であろうが、なんだろうが関係ないのです。どの規模の企業と同じ水準であるかどうかも関係ない。公務員の賃金との比較も無意味です。やっている仕事が違うのですから。これまでの東電の賃金水準も関係ないと思います。壊れた原子炉の保全、解体など、これまで東電はやってこなかったのですから。 この原則を踏み外して大問題が発生したら、だれも責任を取りようがないのです。 ここをクリック、お願いします。 人気blogランキング 人気blogランキングでは「社会科学」では33位でした。