再生可能エネルギーの買い取り価格

自然エネルギーで発電される電力の買い取り価格の案が出されている。

http://www.meti.go.jp/committee/chotatsu_kakaku/pdf/007_s01_00.pdf

実に不思議な気がする。発電方式によって買い取り価格が違うのだ。電力に差があるわけではないので、一物多価になり、価格メカニズムが多くくゆがめられてしまう。

たとえば、この案では20kW以上の風力発電は23.1円、10kW以上の太陽光発電は42円である。

このとおり実施されると、コスト+適正利潤が25円の風力発電プロジェクトは、実行されず、40円の太陽光発電プロジェクトは実施されることになってしまう。

明らかに資源、資金の無駄である。なぜ、価格を一本化して、最少費用で自然エネルギーによる電力を調達しないのだろうか?

この無駄は、結局、電力の買い手に転嫁される。この制度は基本的に自然エネルギー電力の押し売り権を配分するシステムである。押し売り公認は、自然エネルギーの活用のためやむを得ないだろう。しかし、こんな仕組みでいいのだろうか?このような仕組みが長く続くとは思えない。

自然エネルギー発電バブルが起こってしまい、負担はすべて電力使用者が負うことになるような気がする。

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