雪の日の散歩(2)
「雪の日の散歩(1)」のその後です。
しばらく、様子をうかがってみたが、ヒグマは戻ってこない。さて、どうしようか?後ろにはオオカミ、前にはヒグマ。
右へ行こう。
しばらく行くと10人足らずの人が集まって、小さな谷の向こうを見ている。やはり、みんなこれが目当てか。谷の向こうには、ホッキョクグマの母と仔がいる。母親は同じところをうろうろしているが、子供はいろんなことをして遊んでいる。お腹を雪の面につけて、四肢を伸ばしてみたりする。ほとんど小熊の敷物である。タイヤもお気に入りのようだ。しばらく見ていると、体が冷えてきた。風のないところへ行くことにする。
少し歩くと大きな洞窟のような場所があった。そに入ると、風はなくなった。でも、なぜか獣のにおいが満ちている。いきなり、トラが近づいてきた。アムールトラの雄だ。頭がでかい。正面が私の4倍ぐらいありそうだ。しばらく、見詰め合った。向こうは興味を失い、離れていく。近くにメスもいたが、こちらは私に何の関心も示さない。
さらに奥に進むと、今度は雪豹が3頭いた。尻尾が太くて長い。やはり寒い地方で生きているのだなと改めて感心する。そろそろ引き上げよう。雪豹たちに背中を向けて歩き始めたとき、突然、猛獣の咆哮が。生まれて初めての経験だ。すさまじい迫力だ。体が固まる。恐怖。原始の人間もこうだったのだと思う。振り返ってみると、雪豹がにらみ合っている。メスの雪豹にオスがちょっかいを出したらしい。その程度でこの迫力なら本当に争ったらどうなるのか?野獣は野獣だ。
そろそろ引き上げよう。冬の閉園時間は早い。
「札幌丸山動物園」の冬の日の散歩でした。
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