「これは内乱ではない。革命だ。」

以下は、一足早いエイプリルフールです。現実とは何の関係もありません。 【亜流米発 4月1日 郷自通信】 最近、その大胆な言動が注目の的となっている亜流米市長が郷自通信の単独インタビューに応じた。概要は次の通り。 記者 血の気の多いことで有名な法学専門家のkhanchanが、裁判所の判決を無視することは国権の排除であり、暴動を起こせば内乱だと主張しています。どのように考えていらっしゃいますか。 市長 内乱などとはとんでもない。khanchanは誤解している。これは革命なのですよ。 記者 革命ですか?亜流米市で革命が起こったのですか? 市長 違うよ。日本で革命が起こったんだ。昨年の選挙で「地域主権」が認められたろう。主権が移動したんだよ。法律用語の「主権」という言葉には、一つしか意味はない。ウェストファリア条約って知ってるだろ?細かく言えばいえば、いろいろ議論はあるのだろうが、「主権」というのは「その領土およびその領土内のあらゆる集団や個人を支配する最高絶対の権力で,他のいかなる法的制限にも服さない。」といった意味だ。これを国から地域つまり市に移すことを主権者である国民が決めたんだ。主権の変動は、普通、革命と言われるんだよ。日本全体で革命が起こったんだ。平和的にね。念のためだが、この革命は私が起こしたんじゃないよ。国民がやったんだ。 記者 すると、市長には内乱の意図はないと? 市長 当然じゃないか。内乱罪に言う内乱なら私も知っている。内乱って、「国の統治機構を破壊し、又はその領土において国権を排除して権力を行使し、その他憲法の定める統治の基本秩序を壊乱することを目的として暴動」をすることだろう。私は統治機構を破壊してはいないし、国権を排除して権力を行使しているんじゃない。国から譲られた主権を行使しているだけだよ。統治の基本秩序を壊乱してもいない。むしろ秩序が勝手に壊れてしまったから、新しい秩序を作り上げようとしているんだ。たいへんなんだよ。これが。よく理解してもらえないしね。今まで暴動も起こしていないよ。将来、秩序維持のための最低限度の実力行使に追い込まれるかもしれないが。 記者 でも、khanchanは、「3権のうち立法権や行政権に地方分権はあっても、司法権にはそんなものはない(http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-b8e9.html)」と言っています。 市長 私だって中学は出てるさ。司法権地方分権がないというのは、その通りだと思うよ。でも、地方分権じゃない。地方主権なんだよ。主権のある我が市は、他のいかなる法的制限にも服さないんだ。その市の内部秩序に国の裁判所がなんで口を出すんだ?理屈がないだろう。 そういえば、わが市にも労働法を作らなきゃいけないな。公務員法も必要だ。袖すりあうも多生の縁というから、khanchanに起草してもらおうか。思い通りのものを起案していいといえば、500万亜流米円でやってくれるかな? 記者 亜流米円? 市長 通貨主権もあるんだから。もっとも強制通用力のあるのは市内だけだということは分かっているよ。すくなくとも市役所職員には、亜流米円で給料を払うのが筋というもんだろうな。インフレターゲットを導入するのもいいかもしれない。まあ、いろいろ考えなきゃいけない。おっと、悪いが、もう時間がないんだ。これから制憲会議の第1回会議があるんだよ。君、ついでに取材していくかい? 人気blogランキングでは「社会科学」の41位でした。 ↓ここをクリック、お願いします。 人気blogランキング