ねんきん特別便 その8 171万人
報道によると、発送されたねんきん特別便8,811万通のうち171万通が宛名不明で帰ってきているそうです。2%弱です。
住所の移動が多いことなどを考えると、かなりの好成績だと思います。6%ぐらいかなと思っていました。
住所不明が多いのは、年金の加入者のうち、勤めている方と扶養されている配偶者の方だと思います。この方々は、住所を会社を通じて社会保険庁に届けることになっていますが、必ずしも守られていないようです。
本人が届けていない場合、
姫と坊ちゃんのははさんが、「ねんきん特別便」でこんなことを書かれていますが、本人の分だけ届けて配偶者の分を届けていない場合もあるでしょう。
さっき専用ダイヤルに 住所が変更されてるか問い合わせてみました。
そしたら!前の前の住所でしたよ!住所途中までしか思い出せなかったし。。。
旦那の会社の方から変更してもらわないとだめだそうです。
週明けに旦那に言うの忘れないようにしなきゃ。
旦那の住所は変更されてるのに あたしのは変わってないってこともあるんだねぇ
と思ってたら 実家の母も同じ理由で到着してないみたいです。
ありがちなのかしら?
また、「ねんきん特別便」でこんなことを書かれています。
「ねんきん特別便」があまりにも届かないので(同じ市内に住んでいる両親や夫には届いてるのに)、念の為にと労務に確認したところ、社会保険庁に住所変更の届出をしていなかったことが分かりました。
どうりで届かないはずです。
一年前に引越したときに、住民票など職場から求められた書類はすべて提出していたので。理由を尋ねると、「国から直接、個人宅に書類が送られるってことはなかったから、これまで引っ越した人たちの分、全員届出をだしてない」ですって・・・。
こんな風に会社が社会保険庁に届けていない場合も結構あるようです。
さらに、届出を受けた社会保険庁が事務処理をきちんとしていない場合が考えられます。
まあ、被用者年金は、本人(と配偶者)、会社、社会保険庁がきちんと仕事をしてはじめて動く仕組みなので、いろいろ問題は起こりえます。
ともあれ、171万人の方を何とかしなければなりません。ちょっと社会保険庁の仕事量を考えてみました。仮定の話です。
1 勤め先の会社に住所を確認してくれるように連絡する。
2 回答を得て、住所の記録を書き換える。
3 ねんきん特別便を再度印刷し、送付する。
1人当たり30分掛かるとします。
必要な時間は171万件×30分=5,130万分
これを時間で表すと、5,130万分÷60=85.5万時間
担当する人が1日当たり8時間働くとすると、85.5万÷8=10万6,875日分の仕事です。
担当する人が1年当たり250日働くとすると、10万6,875日分÷250=427.5年分です。
1年で済ませようとすると、427.5人をこの仕事だけに貼り付ける必要があります。
いやはや・・・。
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