「「「発達障害」に予算は付くか?」について」について

「「発達障害」に予算は付くか?」について」について

に、BUNTENさんから、TB(http://d.hatena.ne.jp/BUNTEN/20060902)をいただきました。

相当意見の違いは残っているのですが、ちょっと簡単には解消できないなと思います。一つだけこれは誤解かなと思うことが。

現在は、法律上、身体障害、知的障害、精神障害とは違うカテゴリーとして、発達障害が設定されています。(両方に該当する人がいる可能性はありますが。)発達障害は身体障害、知的障害、精神障害の一部なのではありません。その意味では発達障害は身体障害、知的障害、精神障害と並ぶカテゴリーです。一方、上肢障害は身体障害の一部ですから、これは身体障害の下位カテゴリーです。

私はこの意味で「下位」カテゴリーという言葉を使っていますし、飯田先生も同じだろうと思います。

一方、施策の面では、ご指摘のように差があります。身体障害と知的障害は、手帳制度があり、雇用率制度も完全に適用されています。精神障害には手帳制度はありますが、雇用率制度は不完全な形でしか適用されていません。発達障害には、手帳制度もありませんし、雇用率制度は全く適用されていません。

この面に着目して、BUNTENさんが身体障害、知的障害に対して発達障害が「行政的に下位」であると表現されるなら、それに異議を唱える気はありません。施策の実態について私とBUNTENさんで理解が大きく違うのではないだろうと思います。

私(と多分飯田先生)とBUNTENさんで「下位」という言葉の使い方が違うと言うだけのことです。どちらが正しく、どちらが間違っていると言うことではありません。

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