山形浩生訳 クルーグマンの一般理論解説
bewaadさんのブログ(http://bewaad.com/20060327.html)で山形浩生訳 クルーグマンの一般理論解説(http://cruel.org/krugman/generaltheoryintro.html)を知りました。
とても面白い解説で、山形浩生さんの訳も分かりやすいものでした。
少しだけ、訳文に意見を述べさせていただきたいと思います。素人が考えたものですから、間違っているかもしれません。その節はご容赦を。また、匿名のブログで意見を述べることご容赦下さい。
太字が平家提案です。なお、パラグラフはすべて、訳文のパラグラフです。文も同じです。
1 「はじめに」の第三パラグラフ冒頭
この解説序文では
ここでいう introduction は、山形さんが訳されたクルーグマンの論文のことです。この論文の題名のintroを、解説と訳されているので、整合性を保つために。
2 「ケインズのメッセージ」第三パラグラフの最後の文
イギリス人やアメリカ人の多くが→多くのイギリスやアメリカの知識人が
3 「ケインズのメッセージ」第四パラグラフの第2文
これは、マグネトー(オルタネータ)の故障問題だ。
オルタネータは電力を供給するための自動車に取り付けられている発電器です。それほど大きなものではないのですが、この装置が故障すると、エンジンなどの基幹部品に問題がなくとも車がうまく動かなくなります。後の方で、「新しいオルタネータが必要ではあるが」とありますから、オルタネータが壊れたということでしょう。
4 「ケインズのメッセージ」第六パラグラフの箇条書きの二つ目
のろのろと苦痛をもたらすような実にのろくて痛々しい形でしか機能しない
5 「ケインズはなぜ成功したか」第二パラグラフ第三文
脱却脱出
5-2 「ケインズはなぜ成功したか」第十一パラグラフ最初の文
当時の経済理論に精通深く傾倒していて、
ケインズは当時の経済理論を批判していたのですから。
6 「ケインズはなぜ成功したか」第十九パラグラフ最後の文
単純な会計上の恒等式定義
貯蓄が投資に等しいというのは定義ではなく恒等関係なので。
7 「ケインズはなぜ成功したか」第二十パラグラフ第二文と第三文
景気循環が道徳劇だという魅惑的ながら絶対に間違った発想つまり不況は過剰な好況の後の必然的な罰だという発想から、ケインズも僕たちも解放された。経済停滞は経済繁栄の過剰に対する必然的な罰だという発想は根強い。
8 「ケインズ氏と現代の経済学者達」第二パラグラフ第5文
雇用創出のために公共事業を利用すること公共事業支出を使った雇用創出
9 「ケインズ氏と現代の経済学者達」第八パラグラフ第5文
10年、20年、30年の平均で見ればにわたり、我慢できるだけの失業水準が実現できたのだった。
時には、我慢できないほどの失業はあったとしても、ある程度の長期間をとって平均で見れば、という意味だと思います。
10 「ケインズ氏と現代の経済学者達」第十三パラグラフ最後から二番目の文
平均的な貯蓄率
11 「なぜケインズはまちがえたの?」第三パラグラフ第一文
慢性的なインフレは、『一般理論』が現在には、それがなかった場合ほどは表面的には関係がないような印象を与えている。このようなインフレはいい悪いはさておき
12 「なぜケインズはまちがえたの?」第三パラグラフ第一文
低いけれど持続的なインフレを慢性的に促す奨励する明確な戦略を
13 「救世主としての経済学者」第六パラグラフ最後の文
読まれよ読んで、そして驚嘆されよ。
これは単なる口調の問題ですが・・・。
(2006年4月7日 少し追加しました。)
人気blogランキングでは「社会科学」の36位でした。クリックありがとうございました。今日もここをクリック ↓お願いします。
人気blogランキング