今年の経済と雇用

年の初めに、今年の予想をしてみました。

1 企業の設備投資は、順調に増えるでしょう。

2 政府の支出は、削減がつづきます。

3 増税、負担増は次のように確定しています。

 ・1月1日 所得税定率減税半減

 ・4月1日 国民年金保険料が13,580円から13,860円に

 ・6月1日 住民税の定率減税半減

 ・9月1日 厚生年金保険料が14.288%から14.642%へ

 ・10月1日 医療費70歳以上の窓口負担2割から3割へ

         70歳以上の長期入院患者の職住費を自己負担化

         高額医療費の上限引き上げ

 ・2007年1月1日 所得税定率減税全廃 

4 貿易収支は少し悪化すると見ます。

 原油高がつづく限り、輸入は高い水準を維持するでしょう。輸出は微妙です。アメリカの景気、円安がつづけば持ち直すかもしれません。しかし、貿易収支は昨年水準を少し下回る程度とみます。

5 消費パターンですが、年前半は少し改善すると見ます。ここで言う消費パターンは同じ税引き後の所得水準に対してどれだけ消費するかです。雇用環境の改善、所得の増加が消費パターンを改善させるでしょう。

6 消費者物価は、輸入物価の上昇の影響もあり、年前半は少し上がると見ます。企業物価は上がるでしょう。GDPデフレーターは横這いでしょう。これらが消費や投資にどう影響するかはよく分かりません。

7 若年者の雇用は年前半は改善するでしょう。 

1,5がプラス、2,3,4がマイナスの要因です。せめぎ合いの中で景気や雇用の動きが決まっていくでしょう。年後半も景気の改善がつづくか、後退に転ずるか、実に微妙です。

(1月2日 少し追加しました。)

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