男と女ではどちらが外国によく行くのでしょう?何となく、観光だと女性、仕事だと男性のような気がしますが、実際にはどうなのでしょう?
法務省の
出入国統計と
総務省の人口推計を組み合わせて、性別、年齢別に調べてみました。出国者は16年度、人口は16年10月1日のものを使っています。
結果はこうです。
出国率(%)年齢 | 男(A) | 女(B) | 差(B-A) |
---|
0から9歳 | 4.6 | 4.7 | 0.1 |
10から19歳 | 5.5 | 7.4 | 1.9 |
20から29歳 | 14.6 | 24.4 | 9.8 |
30から39歳 | 23.8 | 17.4 | -6.4 |
40から49歳 | 26.2 | 11.0 | -15.2 |
50から59歳 | 21.4 | 12.1 | -9.2 |
60歳以上 | 10.0 | 6.0 | -4.0 |
全年齢 | 15.4 | 11.3
| -4.1 |
年齢の若い順に見ていきます。
0歳から9歳では男女差はありません。親に連れられてということでしょう。連れて行くとき、男女で差を付けることはないということでしょう。しかし、大体20人に1人は外国へ行っているのですね。私の予想を超えました。0歳から3歳ぐらいまでは、一緒に飛行機に乗るのも大変でしょうね。
10歳から19歳。男は0から9歳より少しだけ率が高くなります。女は、かなり高くなります。女は自分で行き始めているのでしょうか。
続いて20歳から29歳。男も14.6%とよく行くようになりますが、女は男を圧倒します。24.4%。29歳までは女の外国体験の方が男を上回ります。29歳までに男は平均2.5回、女は3.7回行くことになります。小さいときの経験はあまり意味がないとして10から29歳を取ると、男は2回、女は3.2回です。
ついでですが、その女でも外国に行くのは100人に24人。実際には1年に何回も行く人がいるのですから、もっと少ないはずです。海外旅行に行けなくとも「みんな外国に行っているのに私は行けない。」とひがむ必要はありません。20台で2回行けばまずは平均です。
「バブル時代はどうだったんだろう?もっと行っていたんじゃないだろうか?」と疑問に思って調べてみようとしたのですが、
法務省のHPには、過去の数字は出ていませんでした。もう少し、HPを充実させて欲しいですね。
30から39歳。男大逆転です。男23.8%。女17.4%。男は20台より行くようになり、女は逆に減ります。これはどうも仕事で行くのが増えたのではないかと思うのですが。
40から49歳。男はさらに伸びて26.2%。女はさらに減って11.0%。まあ、遊びでは差があまりなくて仕事が多い可能性があります。
50から59歳。男は減って、21.4%。女は増えて12.1%。
60歳以上。男はさらに減って10.0%。女も減って6%。ただし注意が必要です。女の方が長生きで、60歳以上の中で
高齢者の割合が高い。そういう方はあまり外国に行かないでしょう。すると女は表面上率が低くなります。例えば60から69歳を取ればもっと差は小さいか、逆転している可能性もあります。
さて、では、16年のペースが続くと59歳までに男女各々平均してどれくらい外国へ行くのでしょうか?これ、実は
合計特殊出生率と同じ考え方です。答えは、男は9.6回、女は7.7回です。
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