「
3号被保険者制度は不公平か?」で、3号被保険者制度が不公平なものなのか度か議論しましたが、3号被保険者は何人いるのでしょうか?
厚生労働省年金局が「
厚生年金保険・国民年金事業報告」を公表しました。これによると
平成23年度末の3号被保険者は、978万人です。初めて、1,000万人を割りました。
3号被保険者の数(万人)(年度末)年度 | 総数 | 男子 | 女子 |
---|
19 | 1,063 | 10 | 1,053 |
20 | 1,044 | 10 | 1,033 |
21 | 1,021 | 11 | 1,010 |
22 | 1,005 | 11 | 993 |
23 | 978 | 11 | 967 |
前国会で通った制度改正で、
平成28年10月1日から短時間労働者への適用拡大が進むことになっており、
平成28年10月1日から25万人ほど減ることが予定されています。あくまで条件付きの予測ですから、実際に人数がどうなるのかはわかりません。
さて、3号被保険者の配偶者は2号被保険者です。2号被保険者のうち3号被保険者である配偶者を持っている割合はどれぐらいでしょうか。計算してみました。
2号被保険者の数(万人)とは3号である配偶者を持っている割合(年度末)年度 | 2号被保険者の数 | 3号配偶者を持っている割合 | 持っていない割合 |
---|
19 | 3,908 | 27.3% | 72.3% |
20 | 3,891 | 26.8% | 73.2% |
21 | 3,868 | 26.4% | 74.6% |
22 | 3,883 | 25.9% | 74.1% |
23 | 3,892 | 25.1% | 74.9% |
2号被保険者も減
理気味ですが、同時に3号被保険者である配偶者を持つ割合が下がっています。理由としては次のものが考えられます。
1 未婚化の進行
2 離別、死別の増加
3 配偶者が2号や1号になっている。主に女性の就業率の上昇でしょう。
4 配偶者が
高齢化し、受給者になっている。
5 手続きの漏れ
どれも簡単には逆転しない流れだと思います。基本的には3号被保険者を持つ割合は低下し続けると思います。
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