「ねんきん定期便 45歳未満の方

ねんきん定期便 35歳未満の方」でご紹介した「ねんきん定期便」(http://www.sia.go.jp/topics/2007/n0330_2.htm)ですが、今年(2007年)12月から45歳の方にも送り始めるそうです。

35歳未満と同じように、年金制度に加入している方に届け出のある名前を宛名にして、届け出のある住所に年金加入記録を送るのでしょう。この年齢であれば、年金の受給まで、まだ間がありますから、混んでいる窓口で長い時間待つのがいやな方は、社会保険庁から送られてくるのを待つという手もあります。

基礎年金番号導入の効果」で書いたように、45歳から49歳までは、宙に浮いた年金番号は、この世代の人口の38.3%です。複数の手帳を持っていらっしゃる方も多いようです。

仮に、「ねんきん定期便」を待つことにしたとしても、いくつかやっておかなければならないことがあります。

1 住所と名前の確認

まず、今住んでいる住所が、届け出てある住所と違うと「ねんきん定期便」が届きません。住所が変わっている方は、届け出を急ぐ必要があります。

届け出先

 国民年金加入者は、市町村の国民年金係です。

 厚生年金加入者と配偶者は、勤め先です。

宛名も届け出てある名前ですから、結婚したり、離婚して名前が変わっていると届かないおそれがあります。この年齢の女性は特に注意されたほうがいいと思います。

なお、会社の事務がいい加減だったり、アウトソースされていて信頼度が分からない場合は、まず、会社に自分の名前と住所がどう届け出られているのかを聞いてみた方がいいと思います。なお、会社が希望すれば、従業員と配偶者の届け出られている名前と住所の一覧表を社会保険庁からとることができます(http://www.sia.go.jp/topics/2006/n1215.pdf)。会社側からないと言って来たら、社会保険庁から聞いてくれと頼みましょう。もし、一覧表に自分や配偶者の名前がないときは、ちょっと問題です。パートタイムで130万円以内で勤められている女性の場合、配偶者として名前が乗っているかどうか、確認しましょう。

2 手帳の数の確認

45歳未満の方の場合、就職は1983年前後でしょう。このときはすでにオレンジ色の表紙の手帳に変わっていました。(青色の表紙の手帳が、まだない時代です。)

やはり、基礎年金番号の確認が第一です。こうやって確認できます。

1997年1月1日に加入していた厚生年金の記号(4桁)番号(6桁)、国民年金の記号(4桁)番号(6桁)が、基礎年金番号になっています。どの手帳が1997年1月1日ものかをまず確かめて、基礎年金番号を確定しましょう。

次ぎに、オレンジ色の手帳が何冊あるかで、枝分かれしていきます。

ア 1冊の場合 

二つの可能性がありまして、さらに枝分かれします。

自営業や農業で国民年金だけ加入の場合、多分、大丈夫です。

厚生年金か船員年金の場合。自分が会社勤めを始めたか、勤め人と結婚して配偶者になったか、どちらかでしょう。手帳に、厚生年金、船員保険の番号と、場合によっては国民年金の番号があると思います。

統合の手続きをとった(社会保険庁から来たはがきに返事を出した)方は、「ねんきん定期便」に国民年金と厚生年金、船員保険の加入記録が載っているはずです。来るまで待って、確認すればいいはずです。

統合の手続きをとっていない方は、いくつかやり方があります。65歳になるまで、手帳を絶対になくさないのなら、年金を請求するときに統合できますから、放っておいても構いません。「ねんきん定期便」には、どちらかの加入記録だけが書かれているはずです。

手帳をなくすのが、怖ければ、「ねんきん定期便」が来る前に、といっても今は窓口が混んでいますから、少し後でもいいかもしれませんが、社会保険事務所で統合の手続きをしておいてもいいでしょう。社会保険労務士(社労士)に依頼することもできます。料金がかかる可能性が大いにありますが。早めに統合しておけば、「ねんきん定期便」で統合されていることが確認できます。社労士さんは、電話帳で分かりますが、都道府県社会保険労務士会http://www.shakaihokenroumushi.jp/)に聞いても分かるのではないかかと思います。

イ 2冊以上ある場合

統合の手続きをとった(社会保険庁から来た葉書に返事を出した)方は、「ねんきん定期便」に国民年金と厚生年金、船員年金の加入記録が載っているはずです。来るまで待って、確認すればいいはずです。

統合の手続きをとっていない方は、二つやり方があります。

65歳になるまで、手帳を絶対になくさないのなら、年金を請求するときに統合できますから、放っておいても構いません。「ねんきん定期便」には、どちらかの加入記録だけが書かれているはずです。

なくしてしまうのが怖ければ、「ねんきん定期便」が来る前に、といっても今は窓口が混んでいますから、少し後でもいいかもしれませんが、社会保険事務所で統合の手続きをしておいてもいいでしょう。「ねんきん定期便」で統合されていることが確認できます。

ただし、手帳に書いてある自分の名前、性、生年月日が、手帳によって違っているときは、統合の手続きを早くとっておいた方が、間違いがなくていいと思います。女性の方要注意です。

3 手帳をなくした場合

厚生年金、船員年金の場合、会社が預かっている場合があります。確認しましょう。以前勤めていた会社にも確認しましょう。手帳がなくても、厚生年金、船員保険の番号が分かればいいので、それも聞いてみましょう。

見つからなければ、社会保険事務所に相談しましょう。

4 職歴、住所の記録の保存

職歴は、思い出せる限り思い出しておきましょう。ちゃんと年代順に書き留めておくといいです。

住所も同じです。どうしても分からないときは、本籍地の市町村役場に、20歳以降の住所が調べたいと説明して、戸籍の附票をとりましょう。ただ、もしとるのであれば早くしたほうがいいです。戸籍電子化に伴って附票が取れなくなるかもしれません。

そして、「ねんきん定期便」が来たときに照らし合わせて、食い違いがないか確認しましょう。

5 保険料を払ったことを証明できる書類

手元にあるものは、領収書、給料袋、銀行の手帳、など全部、「ねんきん定期便」が来るまで、保存しておきましょう。そして、「ねんきん定期便」が来たときに照らし合わせて、漏れがないか確認しましょう。

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