ニート その1
「「【神になったニート】働いたら負けかなと思ってる 」について」で、少しニートについて書いたのですが、内閣府から「若年無業者に関する調査」の中間報告が出たので、もう少し考えてみたいと思います。十分考えがまとまっているとは言えないのですが、ただ、いわゆるニートあるいは「若年無業者」の範囲を少し超えて考えなければならないのではないかと思っています。
この報告書の概要はここで見られます。
http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/shurou/chukan.pdf
内閣府で意見募集もしているようです。
また、この問題については、svnseed さんが、興味深い分析をされています。ぜひ、お読み下さい。
http://d.hatena.ne.jp/svnseeds/20050415
http://d.hatena.ne.jp/svnseeds/20050418
まず、この調査で若年無業者は、
1 通学しておらず、
2 配偶者のいない独身者であり、
3 ふだん収入を伴う仕事をしていない
4 15歳から34歳までの個人
と定義されています。
この定義から考えていきたいと思います。
3の条件はなかなかいいと思います。労働力調査の場合、月末1週間の状態を聞いていますので、
ふだん仕事をしていなくとも、たまたまその週に1時間だけ仕事をしていれば「就業者」になってしまいます。これは実態を十分捉えているとは言えないでしょう。
なお、動態統計で、サンプルサイズの小さな労働力調査ではなく、サンプルサイズの大きな構造統計である就業構造基本調査で分析しているのも適切な判断だと思います。今回の若年無業者の分析のようにきめの細かい分析を必要とする場合には、サンプルサイズの大きさが有利に働きますから。
人気blogランキングでは「社会科学」の28位でした。クリックしていただいた方にもお礼を申し上げます。
↓今日もクリックお願いします。